2016 Nachico読了マンガ大賞 ノミネート作品
2016年に私が読んだマンガの中から、
すごくよかったもの、人におすすめしたいもの、後世に残したいもの など
なんとなくの個人的な感覚で選んだ(というか、心と記憶に残った)作品を
挙げておきます!
ノミネートと書いてますが、特に順位をつける予定はありません(笑)。
てか、つけられない。それぞれ別ベクトルのよさがありますから。
「あとかたの街」おざわゆき (全5巻)
作者が、母親の戦時中の経験(特に名古屋大空襲)を取材して描いたマンガです。
個人的には、「はだしのゲン」や「夕凪の街」に匹敵すると感じました。
日本人はもちろんのこと、世界中の人に読んでほしい。
歴史に残る、残すべきマンガだと思います。
悲惨なシーンもあるけれど、絵柄がかわいいことにけっこう救われました・・・。
あとかたの街 コミック 1-5巻セット (KCデラックス BE LOVE)
- 作者: おざわゆき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/11/13
- メディア: コミック
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「この世界の片隅に」こうの史代(上中下巻)
映画が(じわじわとですが)ヒットして本当によかった!
これは、多くの人に読まれるべき作品です。特に、絵を描く人に読んでほしいな。
絵を描くのが好きな女の子が、お嫁入りをして、生活をして、戦争が始まって、それでも生活をして・・・という話です。
つらいエピソードも含まれてるけど、それ以上に生きることの美しさが描かれている。
戦争中も、人は「生活」をしていたんだなぁ、と感じられるマンガです。
映画も超絶おすすめです。
この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/04/28
- メディア: コミック
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「聲の形」大今良時(全7巻+公式ファンブック)
原作読んで→アニメ映画観て→原作を再読、という順序で味わいました。
ひとことで言うと「ディスコミュニケーション」を描いた物語ですね。
いじめに関する描写・キャラの心理には、誰でもどれかしら共感するところがあり、考えさせられることと思います。
個人的には、ヒロインの妹・結絃(ゆづる)に激しく感情移入してしまって、あるシーンでは、号泣でした。
いじめや障碍を扱っている作品なので、読んでてつらいところもありますが、読後感は爽やかでした^^
聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC)
- 作者: 大今良時
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/12/17
- メディア: コミック
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「月影ベイベ」小玉ユキ(最新8巻)
富山県の八尾市で毎年行われる「おわら 風の盆」というお祭り(踊り)をモチーフにした
青春恋愛ものです。
とても切なくて、でも微笑ましくて、八尾の人たちの踊りに対する思いが熱くて、読んでいてうれしくなります(うらやましくもなる)。
なんていうか、こういう、関係性(人間模様)で切なさを描いた作品(特に女性作家の作品)て、本当に好きなんです。
ノミネートには入れてませんが、去年の私のNo.1マンガは雲田はるこさんの「昭和元禄落語心中」だったのですが、雰囲気としては、けっこう似ています。
おわらの踊り、いつか必ず観に行こうと思います。
「アイアムアヒーロー」花沢健吾(最新21巻)
大泉洋さん主演で実写映画化もされましたね(私はまだ観ていませんが)。
現代日本である日いきなりゾンビパニックが起こったら?という設定のマンガです(ビッグコミックスピリッツで連載中)。
めっちゃさえない主人公・英雄が、たまたま猟銃を所持している(もちろん免許あり)ことによって生き残り、逃げていく中でいろんな人に出会う話です。
私は、グロい絵があんまり好きではないので、そういう意味では人におすすめするほどでもないかな・・・と思ったりするんですが、「極限状態における人間の心理」にすごく興味があって、そういう意味では、すごく好き!
かっこ悪い=人間くさい、を素晴らしく描いていると思います。
最近は、だんだんユングの「集合的無意識」を意識してるのかな?というような感じになってきていて、そういうところも注目して見ています。
アイアムアヒーロー コミック 1-20巻セット (ビッグコミックス)
- 作者: 花沢健吾
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/04/12
- メディア: コミック
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「乙嫁語り」森薫(最新9巻)
私がおすすめするまでもなく、とっくに世間的に認められている作品なのですが(2014年のマンガ大賞も受賞していますし)、
『乙嫁語り』森薫|マンガ大賞 :: 過去のマンガ大賞・ノミネート作品 ←どんなお話かは、こちらを。
最新巻の9巻を読んで、もうたまらなく感銘を受けてしまって、ノミネートに加えました!
8~9巻は、メインの主人公・アミルの友達、パリヤの話です。
パリヤは、眉毛が太くて、奥手で、ガサツで、家事が苦手で(パンを焼くのだけは上手い)、自分に自信がないので、自分は結婚できないのではないかという悩みを持っています。
そんなパリヤの内面世界を丁寧に描いていて、とてもチャーミングです!
「ゴールデンカムイ」野田サトル(最新9巻)
いやぁ、これもねぇ、私がおすすめするまでもないんじゃ・・・って思うんですが、それはきっとマンガ好きの間での感覚で、きっとまだまだ知らない人がいると思うので、挙げておきました。これも、マンガ大賞(2016)受賞作品です!
『ゴールデンカムイ』野田サトル|マンガ大賞 :: 過去のマンガ大賞・ノミネート作品
↑どんなお話かは、こちらを。
これもやはり、今年8~9巻を読んで、
「うおーーーー! おもしろさがとめどない!! 勢いが止まらない!!!」とテンション上がりまして。
今後もますます見逃せない展開になっていくんじゃないかと期待しています。
[2017.1.5追記]
「子宮の中の人たち」EMI
忘れてました!
年末に、職場の同僚と、大学時代の友人に、熱く語って紹介したら満足してしまったのか!?すっかり頭から抜けてました。
ちなみに、このマンガを私は本では読んでません。
ブログ発信で人気が出て本になったマンガなので、元のブログで、遡って読みました。
めっちゃ好き。
笑える!泣ける!
以上ですっ!
この記事は、2021年5月16日に「Manga Life in Kyoto」から移転しました(元ブログは削除)。