なちこライブラリー Nachico Library

なちこが書いた文章の置き場

【お知らせ】当ブログのアドレスが変わりました。

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こんにちは。なちこです。

Wordpresへの移行にともない、このブログのURLが、元のドメインに戻りました。

表示されているとおり
https://nachico.hatenablog.jp/

となりましたので、今しばらくよろしくおねがいしま〜す。

 

これまでのアドレス(独自ドメイン)で、新しいブログを構築中です。

これまでのアドレスを覚えてる人は、行ってみてください。

 

新ブログが整ってきたら、このブログおよび旧ブログ(livedoorの方)は、片付けて閉める予定です。

記事は、移したいのだけ移します。

よろ〜。

「ボヘミアン・ラプソディ」を観て、Queenのすごさがやっと肌でわかった。

Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)

ウワーッ

なちこです(*'')/

 

観てきました。

 

観てきました!

BOHEMIAN RHAPSODY !!

めちゃめちゃよかったです!

 

 

観ようと思ったきっかけ

Facebookでつながっている知り合いがどうやらQueenの大大大ファンらしく、何度も観に行ってそのたび号泣という投稿を上げていて「それってファンだからなの? それともファンじゃなくても?」と興味を持ったのがまず最初のきっかけ。

そもそも、その人が投稿してくれなかったら、映画の存在自体も知らなかった可能性がある(流行りに疎いので……)。

 

そして次に、同じくFacebookで、全然Queenファンでもなんでもない友達が「よかった。Queen好きじゃなくても楽しめる映画」的なことを言ってたから。

 

Queenは、高校の時に友達にCDを借りて聴いたことがあったんだけど(自分から借りたいと言ったのか、興味なかったけど貸してくれたのかは覚えてないやー)、何曲かメジャーな曲を好きになったものの、いかんせんリアルタイムで感じてはいないので「何がそんなにすごいのか」が理屈として(言葉にすると何なのか)わからなかったんだよね。このへんはビートルズとか他の伝説的ミュージシャンも同じだけど。

でも、とにかく“すごい”らしいのは伝え聞くわけで、この映画を観たら、その“すごさ”が少しでもわかるかな、と思ったから。

 

最後に、音楽好きのパートナーを誘ってみたら、同じく気になってたらしく「行こう行こう!♪٩( 'ω' ) ٩( 'ω' )و♪」」となったから。

 

クィーンについての前知識

有名なバンドだってことはわかってたものの、映画を観る前にQueenについて知ってることは少なかった。

ちなみに私は1983年生まれ。

 

◯ボーカルの名前がフレディ・マーキュリー

◯フレディはゲイ(厳密にはバイかな)。

◯フレディのファッションセンスが奇抜。
(私はそれが全然カッコよくは見えなくて、時代が違うから変に見えるのか、当時も当時で変だったけどそこがウケて人気だったのか、どっち?とずっと思ってた笑)

◯何人組のバンドかすら知らない。

◯知ってる曲は

 ・Bohemian Rhapsody
 ・Killer Queen
 ・Bicycle Race
 ・Dont Stop Me Now
 ・Somebody to love
 ・We Will Rock You
 ・We Are The Champions あたりの有名どころ。

 CMとかで使われていたりFMラジオでよく流れたりして聴いたことある、ってのがほとんど(ただし、曲名が定かだったのはBohemian Rhapsodyくらい)。

◯高校の時友達に借りたアルバムがどのアルバムだったのかも覚えてない
 が、Bycycle Raceを初めて聴いたのはその時借りたCDだったことはよく覚えてるw

Bohemian Rhapsodyは、初めて聴いた時から「なんじゃこりゃ。なんかすげーな」と思っていたが、何がすごいのかは全然わからなかった。

◯フレディはAIDSで亡くなったらしい。

 

ライブエイドという大きなイベントがあったのは知ってたけど、実際どのくらいの規模だったかとか、どんなミュージシャンが出演しかたかとかは全く知らなかった。

 

こんな感じの私だったけど、映画は十分楽しめたし、むしろ何も知らない人でも楽しめると思った。

音楽(特にロック)が好きで、一度でもロック音楽に何らかの形で酔いしれたことがある人なら誰でも!おすすめ!!

 

どんな内容か(ネタバレなし)

「前評判」は見聞きしてたものの、「前知識」は何も仕入れてなかったので、実は、観始めるまで、ドキュメンタリー映画かと思っていた。

違った。

実話を元にしたドラマでした。

一言で言えば、「伝説のロックパフォーマーであるフレディ・マーキュリーの成功と葛藤を描いた伝記的なドラマ映画」ですね。
かなり丁寧に、事実に忠実に作り込んである印象(多少は盛ってるとこもあるだろうけど)。


ライブやレコーディング、作曲時の再現シーンがたくさんあって、とにかく一緒に歌いたくなる。
体を動かしたくなる!
(「胸アツ応援上映」という、拍手OK、発声OK、サイリウムOK、コスプレOKのイベント上映もけっこうあったらしい。まだやってるなら行きたい…!!)

 

今とは比べ物にならないくらいセクシャルマイノリティに対する偏見の強かった時代なので、そのへんの肌感覚も感じることができる作品です。

 

映画を観て初めて知ったこと

いくらでもあるけど

・フレディの出自

・メアリーの存在

・イギリスのバンドだってこと

マイア・ヒラサワの曲「Boom!」に“Show Must Go On Like Freddie sang”という歌詞があるんだけど、このFreddiがフレディ・マーキュリーのことだろうとはわかってたものの、どの曲のことなのかわかってなかった。
エンドロールの2曲目に流れてたShow Must Go On、「これかー!」。

・レディーガガの名前の由来って、QueenのRADIO GA GAって曲だったのかー!

 

映画を観終わった後にも気になることがいっぱいあって、ネットで情報を検索したりして新たに知ることがたくさんです。

 

感想(若干ネタバレ)

・まず、「Queenの“すごさ”が何なのかを知りたい」という当初の目的は完全に達成された。言葉にしなくても、肌で感じられたのが本当によかった。

 映像技術の発達によって、まるでその時代のその場所に自分がいたかのように錯覚できそうなレベルでQueenの音楽が味わえたのは本当に幸せな体験だった。

 終わった瞬間にすぐ「もう一回観たい!!」と思いました。 

 

・「Queenはかなり好き」という、音楽好きのパートナーと一緒に観に行けたのもよかった。特にBohemian Rhapsodyのコーラスのレコーディングシーンで、ロジャーが「ガリレオー ガリレオー」って何度も歌わされるシーンがツボ過ぎて、映画終わってから2人でそのシーンを再現し合って爆笑ww 

 

・キャストがやたら本人そっくりの俳優さんたちを揃えてあって、最初「え?え?」ってなったw まぁ、言うても私はフレディくらいしか顔を認識してなかってんけど、一緒に観に行ったパートナーが「ブライアン・メイが本人とそっくりすぎwww」言うてました。

本物のブライアン・メイも「映像を見たら本当に自分に見えた」って…!

 

・パートナーは、帰りの車の中でさっそくサントラをダウンロードしてた。(早っ)

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

 

 私はQueenの曲はけっこうamzon prime musicで聴けるから、別にサントラは買わなくてもいいかなーと思ったんだけど、

にゃんと!😺

今ちょうどamazon music unlimited の「3か月99円」キャンペーンやってるみたいで、体験登録したらこのサントラも聴き放題だということがわかったので、まんまと登録してしまった!🤣 でもほんまラッキー♪

99円で、ヘビーローテーション
映画の余韻に 浸りまくりです。

 

・ぬこ!ぬこ!!🐱🐈😻

 フレディの飼ってる猫たちがかわいすぎる!!

 

・「伝説の人」がなぜどうやって「伝説」になったのかを、ストーリー作品として 残すことって本当に重要だなって思った。

 Youtubeがある生活が当たり前になり、ネットで音楽がダウンロードできる時代になって、古い音楽も新しい音楽も、それほど年代を意識せずに楽しんでいる世代はもう出始めていて、たしかに曲そのものをただ聴いて「いい曲だな」「好きだな」って理屈じゃなく思えることも素晴らしいけど、やっぱりその時代だからこそ生まれた音楽や、それを生み出した人のバックグラウンドを知らずには語れない音楽はたくさんあって、そういう作品外の情報を、ちゃんと追えるようにしておくのは大事やね。

本やネットの記述を読んだり、ドキュメンタリーを観たりしてもいいけど、この映画はストーリーにどっぷり浸かって知っていけたのが本当によかったです。

   

【ここここ】楽園デザイナー・さがひろか さんのインタビュー記事リリースされました!

たまにライターをさせてもらってるwebマガジン

ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-」にて、

担当したインタビュー記事がリリースされました!

kokokoko.net

 

 今回取材させてもらったのは

「楽園デザイナー」の さがひろか さん。

前編・後編に分かれています。

 

さがちゃんは、パミモミの「耕さない田んぼの会」第1期で一緒だったケイコさん(「大地の再生」岡山支部)とつながってる人だったこともあり、取材前から親近感を感じていました。

 

取材に行く約1ヶ月前に、さがちゃんの事務所が入っている「本町エスコーラ」で行われた大地の再生のワークショップにも参加させてもらい、すごく楽しくて、ますます興味津々に……!

気さくにお話聞かせてもらって、まさに「ハイパーリラックス」なオーラを堪能でさせてもらいました!

詳しくはぜひ記事で〜^^

 

 

【自分を好きになる手持ちタスクの減らし方】やりたい気分になったことからやろう!

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こんちはーー。

なちこです。

 

昨日と今日の2連休を使ってブログをWordpressに移行しようかと思っていたのに、

結局、それに関する作業を何一つやらなかった私です。てへ♪

 

以前の自分なら、こんな時、

めっちゃ暗い気分になって自己嫌悪に陥っていたと思います。

「自分で決めたことなのに、丸2日間もあったのに、できないなんて私って本当にダメなやつ……」

「『他のことで忙しかったんだもん』……って、言い訳ばっかして、そんなんだから、いつまで経っても変わらないんだ」

「もっと頑張んなくちゃ。ちゃんと自分を律して、死ぬ気でやらないと結果を出せない…!」

こんな感じで。

 

でも、最近は、今日みたいなことがあっても、全然そんな気分にはなりません。

「ま、今日はそのタイミングじゃなかったってことなんやな〜」

「他のタスクがいろいろ消化できたし、充実した2日間だったわぁ!」

「『意志が弱い!』とか、いろいろ言う人もいるかもしれないけど、

 人は人、私は私。

 自分を責めても何にもいいことないし、氣にせんとこ!」

こんな感じで。

 

どんなマインドセットでこういう風に考える自分になってきたのか、

書いてみます。

 

 

やりたい氣分になったことからやる

例えば、家事のよくある例で言えば、

「洗濯機を回してから、買い物に出た方が(効率が)いいに決まってる。

 買い物してる間に洗い終わって、帰ってきたら干せばバッチリ」

って思うことありますよね。

 

でも、なんでか知らんけど、

「買い物には行く氣分になってるのに、洗濯をする氣には全然なれない…

 (ただ洗濯機に洗濯物を放り込んでボタンを押すだけなのに…!!)」

みたいな時って、けっこうないですか!?

私はよくありますよ。

(下洗いが必要だったり、洗濯ネットに入れるものがあったりすると尚更ねー)

 

こういう時、私は「効率」とか「〜した方がいいに決まってる」とかを

一旦全部放り投げて、とにかく

「やりたい氣分になったことからやる」ようにしてます。

つまり、洗濯機を回さずにさっさと買い物に行っちゃいます。

 

「〜した方がいいに決まってる」ってのは、頭で考えてるんですよね。

そうじゃなくて、「直感」に従ってみると言ったらいいかな。

 

タスクだけじゃなくて、すべての行動において、できるだけこうしてます。

マンガが読みたかったら、読む。

何か食べたかったら、食べる。

眠かったら、寝る。

とにかく「今、この瞬間、一番やりたいこと(やる気が出ること)」が何なのか、

自分自身に素直に聞いてみる。

 

仕事帰りに駅の改札を出て、あと10分歩けば家に着くんだけど、

「今、歩く氣しな〜い。ちょっと休みたい〜」って思ったら、

改札前のベンチか、駅前のスーパーの中にあるベンチに座って

氣が済むまで休むこともあります。

「今、この瞬間」だから、「家に着いてから休めばいいじゃん」って声も無視するんです。

 

やる気が出るのは「自然」、やる気を出すのは「不自然」

いつからこういう風にするようになったのかは自分でも定かではないんですが、

「自分を大切にする」ってことに本氣で取り組んできた結果なのかなって思います。

 

「どんなことがあっても自分を責めない」と決めたら、

「やる氣が出ない!? 何言ってんの? やらなきゃでしょ? 出せ!」っていう、

物心ついた頃から身についていた自分への叱咤激励の言葉(と思っていた頭の中の独り言が、

いかに「自分責め」だったかに気づいたんですよね。(ええ、変態でしたw)

 

あとは、なんつーか、自分の頭ごとき(顕在意識)が考えつくことと、

自分の身体や心が知ってる(けど言葉にはならない暗黙知。潜在意識)をもとに

判断したことだったら、どう考えても、潜在意識の方が、

いろいろと見通してるよなぁって氣がするんですよ。

 

だから、もっと自分の心と体を信頼して、

まずは、純粋に発生した方の「やる気」を優先してみようって思ってる感じかな。

がんばって無理やり発生させた方の「やる気」じゃなくて。

 

納期や約束が迫っている場合は、無理せず

もちろん、よっぽど納期が迫っているとか、

人との約束があってそうもいかないって時もあります。

そういう時には、今でも「無理やり発生させた方の『やる気』」で

なんとか乗り切ったりしますけど、

やっぱ終わった後のぐったり感が大きいですよねー。

 

いわゆる「いい疲れ」みたいなのって、

どんなに大変だったとしても、

やっぱり「やりたくてやったこと」の後に感じるものじゃんね!

  

無理やり「やる気」を出すことにあまりにも慣れてしまっていると、最初は、

「そんなことしたら、大変なことが起こるんじゃないか…

 やらなきゃいけないことが何一つ片付かずに溜まっていってしまうんじゃ…」 

って、怖いと思うんだけど、

やってみると、意外とそんなことにはならないもんです。

(これは、やってみた人だけが知る特典みたいなもんですね)

 

そういう風に練習していくと、

だんだん、純粋な「やる氣」を信頼できるようになって、

納期の決め方や人との約束の仕方も変わってくるんですよね。

 

これが、私が体感してきたことです。

 

「そうは行っても、職場でそんなこと無理だし…」という人は、

まずはできる範囲(休日の家のこととか)から始めてみるといいかも。

 

手持ちのタスクが減っていく速度が加速する

しかもこの「やりたい氣分になったことからやる」を続けていくと

手持ちのタスクが減っていく速度が加速するんです。

 

私は、やらなあかんことや、やりたいこと、ほしいものなどを

忘れないようにメモしている紙があって、

「完了」したらタスクを線で消すようにしてるんですが、

以前と比べて、「完了」タスクの消される頻度が上がってると思うんですよ!

最近これが快感で!!😍

 

これは、私個人の体感の話ですが、

論理的に説明できる部分もあると思います。

 

まず、「やりたい時に、やりたいことを」やっていると、

「我慢」や「不満」がどんどん減ります。

自分の心や身体が

「やりたいことばっかりやらせてもらえてる!」って感じるようになるというか。

これって、積み重なると、どんどん自分を好きになれるし、

自己肯定感がアップしていきます。

そしたら、いいエネルギーが回り出して、どんどん次の行動もしたいと思える。

これってけっこう自然なことじゃないでしょうか?

 

それから、「やりたい氣分になったことからやる」と決めてやり始めると、

普段いかに、無意識的に

「あーやる気出ないなー。でもやらなきゃー。あー。やだー」って

頭の中で言いながら過ごしてる時間が多いかに気づきます。

 

今までなら、「でも、まずは○○をやらねば」という自分ルールがあって、

それをできない自分は他の行動をする権利はない、みたいに

思い込んじゃってましたよね。

(例えば、宿題終わらせてからでないとマンガ読んじゃダメだ的な)

 

とは言え、頭の中でそれを言ってる間にも、時間は経ってるわけで、

「順番にこだわらなくていい」と思うようにしていったら、

ウダウダ言ってるよりも、とっととやっちゃった方が早いってことが

実感としてわかってきます。

 

マンガ読み終わったら、なんでか知らんけど宿題やる気が出てきたぞー!

…なんてことは、実はしょっちゅうあります。

マンガを読めて(心が)満足したからかな?って思ったりします。

もちろん、マンガ読み終わっても、宿題やる気出ない時だってありますよ。

そこで「せっかく先にマンガ読ませてやったのに、それでもやる気が出ないとは何事だ! やっぱりお前はダメなやつだ!」なーんて、また自分を責めちゃかわいそうですよ。

マンガ読み終わって、宿題やる気出なかったら、

その時出てきた他のことへのやる気に従うだけです。

宿題やらなくても、死にゃーしないですから。

 

理屈では説明できないけど、

「なんでか、この順番でやった方のが、

 (気持ちのノリも含めて)結果的に一番効率がよかった」みたいな、

とても非論理的なルールがどこか目には見えないところにあって、

それを知るためのナビゲーションシステムが「直感」なんだろうなと思ってます。

 

まとめ

  • 直感を信じて、やりたい氣分になったことからやる
  • 無理やり出したやる気じゃなくて、自然に出たやる気を信頼する
  • 最初は怖いけど、やってるうちに慣れるし、タスクが減る速度も加速する
  • ウダウダ言ってるより、やっちゃった方が早い!(ただし、やりたい方をね♡)

 

以上っ!

【アラサー・アラフォーの避妊】ミニピル NORIDAY(ノリディ)を飲んでいる理由と感想

 

こんちゃっす!

なちこです。

 

コウノドリ』21巻を読んでたら、

子宮内膜症低容量ピルの話が出てきたので、

私がいつも飲んでいるピルの話をちょっと書いてみようかと思い立ちました! 

コウノドリ(21) (モーニングKC) (モーニング KC)
 

コウノドリ』、めっちゃおろしろいし勉強になるよ!
子宮がない人も、ぜひ。

 

※薬の話になりますので、購入・服用する場合は各自の責任でお願いします。

 

 

子宮内膜症の抑制(治療)にも使われるピル

避妊のために飲むというイメージがいまだに強い「ピル」ですが、

子宮内膜症」(子宮の中以外の部分に子宮内膜=月経血ができて、炎症や癒着を起こす病気)の抑制にも使われています。

子宮内膜症は、完治が難しい病気なんだそうです。

 

コウノドリ』21巻「TRACK 60 子宮内膜症」の回では、豚足女子会wでこんな会話が…。

 サオリちゃん

「……でもどんなに生理の量が多くても生理痛がひどくてもガマンして

 ピルを飲まない女性は多いですよね」

 

小松さん

「避妊ってイメージもあるしさ

 ピルはホルモン剤だっていうイメージで

 将来妊娠しにくくなるんじゃないかって……

 間違ってそう思ってる人もいるからね」

 

サオリちゃん

「私はいつか結婚して妊娠もしたいので 手術後ずっと飲んでます」

 ※サオリちゃんは22歳の時に子宮内膜症の手術を経験

 

下屋先生

「あー 子宮内膜症を抑えるためね」

 

倉崎先生

「ただ……ピルは血栓症のリスクがあるので……

 肥満の方や喫煙者……血栓既往のある方などは飲めないですけどね」

 

ピルは、生理痛やPMS月経前症候群)の軽減のために処方されたりもしていて、

実は世界的には、けっこうライトに飲まれている薬なんですよね。 

 

「言われてみれば、ピルについて全然知らないや〜」という方には、

こちらのサイトがまずはおすすめ。

サイトの感じを見てもらうとわかると思いますが、

かなり昔から運営されている有名なWebサイトです。

5分でわかるピル入門|ピルとのつきあい方

 

こちらも必見!

男性だけじゃなく女性にも読んでみてもらいたいです。

ピル−−男性に知ってほしいこと

 

こちらのサイトもだいぶ参考にさせてもらいました!

絵がかわいいし、めっちゃ読みやすい!

ピルの話だけじゃなく、セックス関連記事もおすすめです。

私が飲んでいるピル

私が毎朝1錠飲んでいるのは、ノリディ(Noriday)というピル。

私は、主に避妊のために飲んでいます。

 

人によっては生理の頻度が減ることもあるそうで、

「生理の回数減ったらいいな〜」という期待もあって飲み始めましたが、

私は特に減ってないです…うーむ残念。

ノリディ(Noriday)|オオサカ堂

 

「ピルを飲んで生理の回数が減る」と聞くと、

「え…そんなの身体によくないんじゃない? 不自然だよね…?」って

不安になる人もいるかとは思うんですが、

戦前と比べると、現代女性の生涯の生理の回数は

10倍とも言われてるって知ってました?

びっくりじゃね?

四宮先生

「極端な話たとえば昔の女性で8人子供を産んだとしたら……

 妊娠と授乳で一人2年近く生理がなかったとして……

 16年の間生理がないことになる」

コウノドリ』21巻より

 

子宮内膜症は「現代病」だとも言われてるそうです。

子宮の負担を減らすために、薬学の力を借りて生理の回数や月経血の量を減らすというのは、もっと知られてもいい選択肢かなって思います。

 

このノリディは、「ミニピル」という種類のピルで、

日本では避妊用のミニピルというのは認可されてないので、

個人輸入しないと手に入りません。

私は、この記事を参考にして、オオサカ堂 という個人輸入代行のサイトで3ヶ月ごとに買っています。

個人輸入も、もちろん「自己責任」です。

 

NORIDAY(ノリディ)を選んだ理由

私がNORIDAYを選んだ理由は大きく分けて3つです。

  1. 血栓症のリスクが高くならない
  2. 実績があり、副作用の少なさがデータで証明されている
  3. 医師に処方してもらう手間が省ける

最大の理由は「血栓症のリスクが高くならない」こと。

生理が来る時期を意図的にずらせる低容量ピルも魅力的だったけど、

35歳以上でピルを飲み始めると血栓症のリスクが高まるとのことなので、

「不用意な妊娠の不安が減っても、血栓症の不安が加わるんじゃなぁ〜……」

と思い、ミニピルを選びました。

 

自分自身は「血栓症にならないように氣をつけたり、定期的に検診に行けばいい」と思えたとしても、パートナーに心配をかけるのは、それはそれでめんどくさかったので。

 

それから、何事にも慎重派で、

新しいことにチャレンジする時でも、

すでにそれをやっている人たちをよーく観察して「よし、私にもできそうだ」と

思ってからでないと始められないwビビりの私としては、

NORIDAYの有効成分ノルエチステロンが、1951年に開発されたホルモンで、

副作用の少なさが長年のデータで証明されているというのも大きなポイントでした。

 

そして、避妊用ミニピルが日本で認可されてないから、

買うなら個人輸入で買うしかないってのも、実は私としてはメリットでした。

 

私は、20代の頃に低容量ピルを飲んだこともあります。

レディースクリニックにかかって、低用量ピルを何回か処方してもらいましたが、

語学留学で行った韓国では、薬局で日本の半額以下で買えるのを知っていたので、

わざわざクリニックに行くのはめんどくさく感じてたんですよね。

血栓症のリスクがある以上は、定期検診は必要だと思いますが)

なので、逆にクリニックにかからなくていいのが私的にはよかった。

値段も、日本の医院で処方してもらうと高いです。

 

実際にNORIDAYを飲んでみて

副作用は、私は特になし。

飲み始めの時に、少し氣分が落ち込む感じの情緒不安定がありましたが、

それがピルによるものなのかどうかは、証明のしようがないので何とも言えません。

今はまったくそういう症状はないです。

抑鬱症状の悪化は、副作用の報告もあるそうなので、不安な人は専門家に相談してから服用した方がよさそうです。

 

飲み忘れが3時間までしか許されてないってのは、けっこう厳しいですが、

これも、私の場合、

  • コンドームでの避妊を併用している
  • パートナーと一週間くらい会わないこともよくある(ので、その間にある程度効果回復)
  • もしも避妊に失敗したとしても、その時は産む覚悟と産める状況が(最低限は)ある(※そないにスキマ狙って受精するなんてよっぽど生まれてきたかったんやなぁこのお人…!とか思いながら育てますねー)

という感じなので、そこまで切実でもないんですよね。

参考にならなかったらすみませんw

 

ミニピルを飲んでいる最大のデメリットだと私が思うのは、

生理(消退出血)がいつ来るのがわからない、ということでしょうか。

ミニピルの消退出血

ミニピル服用時の消退出血(生理)は本当にいつ来るかわかりません。私自身はそれまでずっと低用量混合ピルを飲み続けていて、そこからのミニピルへの切替でしたが、大体2シーズンに1回位「ちょっと下着が汚れる」程度に茶色の血が出ます。ナプキンやタンポンは不要と言っていいです。

日本で選択できる避妊方法 (4) ミニピルのこと – 瑞谷藻緯の大真面目にセックスしよう。 より引用

 

でも、個人的な感想を言えば、

生理がいつくるかわからないことによってそれほど困っているわけでもないです。

もともと、月1回は来るものの、いつも3〜4日前後するのはよくあったので、

あんまり「この日にピタリ」来る、ってのがそもそもないですし。

パートナーも理解あるし(むしろ気遣ってくれるし)、

温泉や銭湯に入る予定があったのに来ちゃった時は、月経カップを使えば、大丈夫! 

 

ちなみに、オーガニックコットンのタンポンがあるというのも最近知りました! 

こりゃいいわ〜!

飲み忘れないための工夫

飲み忘れないための工夫、

そして「2人で避妊してる」という意識を高めるために、

朝起きて「おはよう」のチャットメッセージをパートナーに送る時に

併せて「飲んだよ」的なこともつぶやきます。

毎日の日課です。

うっかり忘れると「飲んだ?」的なメッセージが送られてきて、

これまでにも何度か「あ!忘れてた!ありがとう」という風に

2人でチェックし合うしくみが機能しています。

基本的には、朝、起きた瞬間に飲むようにするのが一番忘れにくいです。

 

ピルの効果や副作用は、個人差が大きい

ピルを飲むと決めるに当たって、いろいろと調べたり、

経験者の声を探して読んだりしましたが、

とにかく言えるのは、ピルと一言で言ってもいろんな種類・商品があり、

「効果も副作用も、千差万別! 個人差ありすぎる!」

ということでしたね。

 

なので、飲むなら、自分でちゃんと調べて、納得して、飲むしかないし、

実際に飲んでみて、自分の身体で人体実験するしか、自分に合ったピルを探す方法はありません。

 

そうやって調べたりするのがめんどくさい(ただでさえ忙しい…)から

ピルには手を出さないって人もいるとは思います。けど、

「調べて決めるのは一時の手間、

 めんどくさがってやらないのは閉経までずっとの苦痛」かもしれない……

って思ったら、休日1日使っていろんなサイトやブログを見てまわるだけでも、

価値はあると思いますよ!

 

何か自分なりの信念やこだわりがあってピルを「飲まない」と決めている人を

否定する氣はまったくないです(むしろ尊敬するー)。

 

私は、20代までは、

自分が摂取するものが自分の身体に与える影響ってすっごく大きいと思っていたので、

なるべくいいものを摂取する・悪いものを摂取しないってことを心がけていたけど、

こだわりすぎて疲れる時もあり(苦笑)、30代にもなったし、

もう少しゆるく考えていってもいいのかもな〜完璧目指しすぎて鬱になったら本末転倒だし……みたいな感じになったのもあります。

 

歳を取るにつれて、時間の感覚って早まりますよね。

だから、0〜30歳までと、31歳〜死ぬまでって、

実は体感的には同じくらいなんでは?とか思ってるんですよ、私。

 

そう考えると、今まで生きてきた分くらいの時間を、割と快適に過ごせれば、

まあまあいい人生だったと、死ぬ時に思えるんじゃないでしょうか。

何かルールを決めてそれを完璧にこなそうとする人生じゃなくて、

その時その時の「快適」「ご機嫌」を大事にする人生にシフトしている

最近の私です(^^)🍀

 

【夏休みの自由研究】そもそも研究って何? 35歳・司書の私が小学生時代の私に伝えたいこと。

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Photo by Hyo Kadota

 

こんちゃっす!

マンガ好き京都司書のなちこです。

写真は、「イネの性質」について発表しているところです!
(後述する「耕さない田んぼの会 in 岡山」の授業にて)

 

世間は夏休み……。

私の働いてる図書館にも、宿題や自習をしに小・中学生がきます。

専門図書館なので、普段は子どもは少ないんですけどねー。

涼みに来てる感じの親子連れも多いですね。

自由研究のネタ探しなのかな?と思うようなレファレンスもちらほら。

 

「自由研究」については、個人的に思うところがあるので、

ちょっと書いてみることにしました。

 

 

そもそも「研究」って何なのかを、教えてほしかった。

最近、自由研究関連のツイートにリプをしたら、

20いいねくらいもらったので、

同じこと考えてる人やっぱおるんやなぁ!(嬉)と思ったんですよ。

 

そのツイートがこれ。 

似たようなのだと、これにもほぼ同じリプを。

 

「研究」ってのが、どういうことなのかわかった上で

「夏休みの自由研究」をしている子ども(や、それを手伝う保護者)って

どのくらいいるんでしょうかね?

 

言いたいことはこのリプ(と元ツイート)でほぼ言い切ってしまってるような氣もするけど、

この「『研究』とは何なのか、もっとちゃんと教えてくれてたら、

もっと質の高いインプットやアウトプットをしてこれたかもしれないのに…!」ってのは、

大人になってから本当に何度も何度も思ってることなんですよー。

 

しょぼかった「ダンゴムシの観察」

私が小学生だった頃は、 

「夏休みの自由研究」を必ずやらないといけないという感じではなかったので、

ほとんどやった覚えがないんですが、

やはり「自由研究」という響きに憧れたのか、

ひとつだけやった覚えがある「こと」があります(「研究」とはよう言わん…)。

 

あまりにも結果がしょぼかったので、

本当は思い出したくもないし、

記憶の彼方に葬り去りたいくらいんですけど、

正直に書くと「ダンゴムシの観察」みたいなやつでした。

 

なんでそれにしようと思ったかっていうと、

(自分ができそうな範囲で)なんか研究っぽいから」だったと思います。

研究テーマの決め方も教わってない(教えてもらえてない)小学生時代の私の発想なんてそんなもんでしたわ。

 

庭でつかまえたダンゴムシを、

深めのプラスチックのトレイか何かに少し土を入れて、

そこでただ、飼ってみる。

ダンゴムシが何を食べるのか、いろいろ入れて試してみる。

そんな感じだったと思うんですが、

何を入れても食べない気がして(食べてたところを見れてないだけかもしれない)、

「こんなんじゃ実験にならないけど、どうしたらいいんだ?」とか

思ったような覚えがあります(自分では「実験」って思ってたんだな)。

結局、模造紙にまとめを書くのも(書くことがわからず)苦労し、

成果物も、我ながら「しょぼかった」記憶ばかり…。

 

「研究」のやり方を教えてくれる人がいたらよかったのにな

今考えれば、ダンゴムシが何を食べるのか、

まずは図書館などに行って調べればよかったんだということがわかります。

というか、それって「研究」の基本ですよね。

でも、自分の頭だけではそれは思いつけなかったし、

そういう解決方法を教えてくれた大人もいませんでした。

 

うちの親は、私の宿題を見たり手伝ったりすることは一切なかったので

(なので、私は「子どもの宿題を見てあげる」とか

「子どもの自由研究を手伝う」親がいると知った時には、

 なんだかびっくりしたものです)、

親に質問してみるという考えも浮かびませんでした。

 

むしろ、宿題としての「自由研究」なのだから、

  • 大人になんて聞いてはいけないだろう
  • 手伝ってもらうなんてズルだろう
  • 調べるのもズルだろう
  • 自分自身の力でゼロから何かを発見するような「研究」をしなければいけないんだろう(そういうのが「研究」っていうんじゃないのか?)

そんな風に考えていたようにも思うんですよね。

 

その一方で、

  • いち小学生の分際で「研究」なんて無理なんじゃない?(「研究」ってもっと、プロっぽい人が仕事ですることなんじゃない?)
  • 研究者でもないのに、自分にしかできない研究成果なんて出せるわけないじゃん(子どもに「自由」に「研究」させるなんてしょせん大人がやらせたいだけの「ごっこ」でしょ)

みたいなことも考えていたようにも思います。

 

今でも、こういう考えの子どもはいるんじゃないでしょうか。

 

「研究」の意味がわからなくて、大学に電話して聞いてみた

話がちょっとズレますが。

 

大学受験生だった高校3年生の時、

大学案内のパンフレットを見てたら(どこの大学のだったかは忘れた)、

「キャンパスではみなさんの先輩方が、さまざまなテーマについて研究をしています」

みたいなことが書いてあったんですよ。

 

当時の私には、「大学で研究」って言葉のイメージが、

どうしても「白衣を着て、手に持った試験管をのぞき込んでいる姿」とか

「顕微鏡で微生物を観察してうんぬん」みたいなんしか思い浮かばなかったw

 

でも、自分の希望は文系の学部だけだったので、

「そんなわけないだろ」と思って、

「じゃあ、文系学部の『研究』って一体何なの?」と、

本当にわからなくなって、

パンフレットに載ってた電話番号に電話して聞いたんです。

 

「あの〜、『先輩方が、研究をしています』って

 大学案内のパンフレットに書いてありますけど、

 具体的にどんなことをしているんですか?」って。

 

身近に大学生がいなかったから、本気でわかんなかったんですよね。

「ゼミ」っていう言葉とかも、

「聞いたことはあるんだけど、それが何をするものなのかは全然わからない」

みたいな感じだった。

わかんないまま、受験勉強してた。

 

いわゆる「キャンパスライフ」ってのも、

あすなろ白書」のイメージしかなかったw(1993年のドラマ…!笑)

でも、あれ恋愛ドラマだから、勉強してる風景とかほとんど出てこないやん。

  

で、電話口で対応してくれた大学の窓口の人が、何て答えたと思います?

 

「え? ああ、授業を受けてるんですよ」

 

…って言ったんですよー!!!(衝撃的💥)

 

え!? 授業受けてるだけなん!!??

そしたら高校までとそんなに変わらんやんか!!

もっと高度なことせなあかんのかと思ってたわ!!

(注:この頃はまだ関西弁ではないw)

 

まぁ、実際には、人によっては図書館で調べ物したり、論文書いて教授に見せたり、

ゼミで活発な意見交換とか、いろいろあって、

授業を受けてる「だけ」ではないでしょうけど、

まぁ確かに、日常的にしていることは、「授業を受けている」ですよね。

「ゼミ」だって、ある意味「授業」ではありますし。

これはこれで、もちろんズレた答えではあるんですけど、

そう言ってもらえて、大学に通うってことに対してだいぶ気が楽になったのを覚えてます。

電話窓口の人、グッジョブ。

 

何が言いたかったかって言うと、わざわざそんなこと聞くくらい、

私にとって「研究」って、限られたイメージしかなかったってことなんですよね。 

今でこそ、図書館のカウンターに座って、いろんな「文献研究」をしている方々のお手伝いをしてるんですけども。

 

「研究」するには、先行研究についての学習が必要

大学生になって、

「研究」だとか「論文」っていう言葉との距離がわりと近くなってみてからわかったことは、

何かについて「研究」をしたかったら、まずは先行研究についての学習が必要だということでした。

これは「研究」の基本中の基本です。

 

なぜかと言うと、

学問というものは基本的に「積み重ね」で成り立っているから。

世の中のことについて、自分がゼロから何かを発見するなんてことはまずありえないんです。

巨人の肩の上に立つ」という言い方をしたりもします。

 

ダンゴムシについて図書館で調べることもそうだけど、

そのテーマについて、これまでに先人たちが調べたり、発見したり、

実験してわかったことなどを、まずは知る。

歴史の中で誰かがすでにかけてくれたのと同じ手間を、

自分がまたかけないためでもあるし(人類の叡智の発見のための時間を無駄にしない)、

「何がすでにわかっていることで、何がまだわかってないことなのか」を知ることによって、

「では、自分は何をするべきなのか?」がわかるというわけです。

 

そもそも、調べ方や研究の方法そのものだって、

先人たちが試行錯誤しながら築き上げてきたものですよね。

(調べるために使う「本」や「ネット」だって、誰かが「研究」したり「実験」したりして、実用化されてきたわけで)

 

だから、もちろん、

自分がこれから新しい発見をしたり、

新たな方法を生み出せる可能性もあるけど、

それは、今ある情報を知り尽くしてからでないと、

自分のそれが新しい発見や方法なのかどうかすら、わからないんですよ。

 

とは言え、実際に新たな発見をするためには、膨大な勉強が必要だったり、

多大なるコストがかかったり、それこそ天才的な才能や運が必要な場合もあります。

小学生には、ちょっと難しそうですよね。

 

35歳・司書になった今の私が、小学生時代の私に伝えたいこと

何か画期的な発見や発明をすることだけが、「研究成果」というわけじゃありません。

 

「先行研究について学習した内容をまとめ、それについての自分の意見を述べる」ことも

「研究」の一部と言えるかも。

 大学生の課題でよく出る「レポート」なんかは、主にこれだと思ってます。

 

社会に直接インパクトを与えるような成果はないけど、

読んだ人に新たな気づきを与えたり、

自分の頭で考える学習経験を積むことで、

もっと高度な「研究」ができる練習をすることにもなりますからね。

 

だから、

  • いち小学生の分際で「研究」なんて無理なんじゃない?(「研究」ってもっと、プロっぽい人が仕事ですることなんじゃない?)
  • 研究者でもないのに、自分にしかできない研究成果なんて出せるわけないじゃん(子どもに「自由」に「研究」させるなんてしょせん大人がやらせたいだけの「ごっこ」でしょ)

と思っていた小学生の私に、35歳・司書になった今の私が言うなら、

  • 「研究」といっても、いろんなレベルがあって、いち小学生でもできる「研究」はあるよ。
  • 小学生が、自分にしかできない研究成果を出すのは難しいけど(絶対に無理とは言わないけど)、先生や保護者たちが小学生たちに期待している「自由研究」では、そこまでは求められてはいないから、大丈夫。
  • もし「研究ごっこ」になっちゃったとしても、無駄じゃない。大人になってから本当の「研究」をするための練習になるし、悪くないよ。 

って感じかな〜。

 

 わからないことは「わからない!」って言える社会にしたいな

  • 大人になんて聞いてはいけないだろう
  • 手伝ってもらうなんてズルだろう
  • 調べるのもズルだろう
  • 自分自身の力でゼロから何かを発見するような「研究」をしなければいけないんだろう(そういうのが「研究」っていうんじゃないのか?)

と思っていた小学生の私には、

  • 何をどうしたらいいのかもわからなかったら、大人に聞いてもいいし、どんどん聞こう。
  • 聞ける大人が自分のまわりにいなかったら、図書館に行ってカウンターにいる大人に聞いてみよう。問題の答えは教えてくれないけど、問題の解決の仕方を一緒に考えてくれるよ!
  • 本やネットを使って調べることも「研究」の一部です!てか、大人の研究者もみんな「調べ物」はめっちゃしてるよ!
  • 自分自身の力でゼロから何かを発見するのは、かなり難易度が高い!まずは、テーマについて本で調べる「文献研究」をしてみて!

 って感じかな〜。

 

こう考えていくと、

周りの大人に助けてもらったりしながら、

「夏休みの自由研究」をちゃんとやり遂げたことがある人って、

けっこう幸せな部類だったんじゃないかな〜とか思うんですよ。

 

子どもの頃から、「先行研究を学習する意味(巨人の肩の上に立つ)」とか

せめて「文献研究」って言葉を知っていたら、

勉強に対する気持ちが、全然違っただろうなぁ!

 

まぁでも、失敗や氣まずさ、悔しい気持ちとかの経験も含めて、

今の私がいるから、いいんですけどね〜。

 

先生や、保護者。

子どもに「自由研究」をさせるなら、

まずは「『研究』とは何なのか」ってとこから教えてあげて、

そして、いろんな種類の「『研究』のやり方」も教えてあげてほしい。

 

でも、そもそも「『研究』とは何なのか」をちゃんと自分の言葉で説明できる先生や

いろんな種類の「『研究』のやり方」を知っている親が少ないんじゃないでしょかね。

 

今は、ネットがあるから、検索すれば、たどり着けるかな!?

そういうのを解説している本もいろいろ出てるみたいだしね。

もしたどり着けなかったら、家から行ける範囲の図書館に行って、カウンターで司書さんにぜひ頼ってみてくださいね!

公共図書館の司書に「調べ方」を教えてもらう(一緒に探してもらう)のは、「レファレンスサービス」といって、誰でも無料で受けられる公共サービスのひとつですから。

 

[余談]自由研究で工作する子どもいるけど、あれって「研究」なのか?

これは余談だけど、「自由研究」の成果物として工作の作品を出す子どもっているじゃないですか。

あれって、「研究」なの?

「自由研究」じゃなくて、「自由工作」じゃね?…って、思いません?

 

でも、まぁ、工学分野とかだったら、

何かを実際に作ってみることが研究の一部だったりもするから、

「研究ごっこ」としての「夏休みの自由研究」なのだとしたら、

それもありなのかなぁ?

これについては、個人的にけっこうモンヤリ。 

 

実は、35歳にして「自由研究」の課題が身に迫っている…!

今回こうして自由研究について書こうと思ったのは、

最初に引用したツイートに 20いいねがついたからってのもあるけど、

もうひとつの理由としては、

実は今まさに「自由研究」の課題を出されているからってのもあるんです…。

 

去年の10月から、毎月通っている

「耕さない田んぼの会 in 岡山」

@Permaculture Center Kamimomi パーマカルチャーセンター上籾 

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通年講座として、

座学と実践で「冬期湛水不耕起移植栽培」を学んできたこの会も、

残すところ3回!

 

2019年度の募集も始まってます!

最後の課題として、

田んぼに関することで、それぞれ「自由研究」をして成果を発表するという宿題が出ているんですが……

 

何をすればいいのか、全く思いつかない!

というか、やりたいと思えない!!

「自由研究」という響きが、もうつらい!!!(泣笑)

 

やっぱり、「研究」って、

先に「知りたい!調べたい!追究したい!」みたいな氣持ちがあってこそのものですよ。

その氣持ちがないのに、無理矢理つくって「研究」 ってのもねぇ……。

 

あとは、先生の言う(思う・考える)「研究」のイメージと

生徒の言う(思う・考える)「研究」のイメージが食い違っていると、

発表の時に残念なことになると思うので、

自分の思う「研究」が、相手の思う「研究」と合致してるのかどうか確認するのは

大事かなぁ。

 

ということで、35歳・司書の私が小学生時代の私に伝えたいことには、

これも加えます。

  • 「自由研究」は、「研究っぽいこと」とか「先生がよろこびそうなこと」とかじゃなくて、自分が本当に氣になることや、調べるのがワクワクすることについてやるのがいいよ!
  • 課題で出された「自由研究」は、自分のしたいことが相手の思う「研究」の範囲に入るかどうか確認してからやろう。

うん(o^_^o)

 

 

「耕さない田んぼの会」は、参加費を払って受講していて、

参加できない月があってもOKだし(全体の半分以上参加できればOK)、

田んぼの作業も、それぞれ体力も違うから、無理せずできる範囲でやればよくて、

本当に「やりたい人が、やりたいことをやって、学びたいことを学ぶ」ための場所って感じなのです。

なので、「自由研究」も、もし本当にやりたくなかったら、

嫌な氣持ち抱えてまで無理にやることはないよなって思ってます。

 

まぁ、ひとつだけ、

田んぼの会に関して、ずっとやりたいと思ってたけどできてないことといえば、

「ここまで田んぼの会でやってきたことを、このブログにまとめる」ことなので、

それでもでもいいかなぁ?

 

ここまでくると、「研究」とは何?よりも、

もはや「自由」とは何?って感じになってきますね 。

 

まとめ

  • 「自由研究しろ」って言う前に、「そもそも『研究』って何なのか」教えてくれ!(教えてくれる大人がいなければ、自分で調べよう)。 
  • 何かについて「研究」がしたかったら、まずは先行研究について調べるところから。
  • 「自由研究」は、「知りたい!調べたい!追究したい!」という氣持ちがないなら、やらなくていいんじゃね? もしも、どうしてもやらねばならないんだとしたら、相手の思う「研究」と自分のやる「研究」が合致しているか確認してからやろう。

 

 

長くなったけど、読んでくれてありがとうございました♡

【スピリチュアル】見当たらない図書資料を上司と一緒にダウジングで探した話

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こんちゃっす!

マンガ好き京都司書のなちこです!

 

司書っていう割に、図書館での仕事のことをあんま書いてないので、

今日はひとつ思い出話をしようかと思います。

 

以前、某ミュージアムで働いてた時の話です。

 

 

図書館・博物館・資料館の仕事で一番困ること

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図書館・博物館・資料館などで資料管理を仕事としている人たち(広い意味での「アーキビスト」たちと言えるかな。司書、学芸員公文書館員など)にとって、たぶん一番困ることのひとつに

あるはずの場所に、資料(*)がない!

ってのがあります。

(*)図書館では、資料のほとんどが本ですが、本以外(DVDやポスター、リーフレットなど)もあるので、
 それらも含めて全部まとめて「資料」と呼びます。

 

データ上はここにあるってなっているのに、そこに現物がない…!!

(戻し間違い、盗難、棚の後ろに落っこちている、
 薄すぎて見落とした、そもそもデータが間違いetc. 原因は何種類かあり)

どこどこ!?😖💦 

 

膨大な資料を管理する側からするとしては、よくあることではあるので、

ちょっと当たりをつけて探したら見つかることも多いですが、

それでも見つからないとだいぶ焦り始めます。

 

見つからないうちに「この資料、閲覧したいんですけど」っていう人が

来ちゃったら、申し訳なさすぎですからね。

 

まぁ貴重な資料であればあるほど、そのへんの管理はしっかりしているので、

まずそういうことは起こらないですけど、

貴重な資料じゃなかったとしても、館の大事な資産のひとつですから
(公共の館だったら、みんなの税金で買ってシェアしてるものですよ〜)

探しても探しても見つからないと、か〜なりモンヤリモンヤリします。

 

展覧会から戻ってきた本を元の棚に戻す時、一冊見つからなかった…

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さて、ここからが思い出話。

 

ミュージアムでは、展覧会が行われるたびに、

関連資料(本)をガラスケースの中に展示したり、

手にとって読めるコーナーを作ったりといった感じで、

所蔵資料を展示に活用していました。

 

で、とある展覧会が終わって、展示に使っていた資料が戻ってきたんです。

その時は、主に絵本でした。数十冊くらい。

学芸員さんから返却された時点で、一旦リストとつき合わせて、確認。

その時点では、全部そろってたんですが…

 

書架(本棚)に戻す段になって、もっかいリスト確認しながら作業していると、

なぜか一冊足りない…!!

「何か事情があって、誰かが先に戻してくれたのかな?」と思って、

所定の場所を見ても、そこには戻っていない…。

 

はて…こまったぞぃ😥

 

ダウジングで探してみます?(笑)」と提案

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その一冊がきちんと確認できて棚に戻れば、その日の仕事は終ーわりっ…という

状況で、一冊だけなぜか行方がわからないという気持ち悪さよ…。

 

しかも、

・この部屋(絵本の部屋・たしか3000冊以上ある)の中のどこかにあるけど、戻す場所が間違っている のか、

・そもそも、この部屋の中にはない のか、

それすらもわからないというのがつらい…!

 

急いで見つけないといけないわけじゃなかったけど、

経験上、探す場所の当たりが間違っていなければ意外とあっさり見つかることも多いし、

何より一冊だけなので、とっとと見つけてスッキリして帰りたいって気持ちが大きかった。

 

なので、そこへやってきた上司に事情を報告して、

「う〜ん、この部屋を探した方がいいのか、それとも、ここにはないのか…

 悩みますね〜。

 いっそのこと、ダウジングで探してみます?(笑)」って

提案してみました。

 

や!もちろん、私だって100%本気で言ったわけでもなくて、

でも100%ウケ狙いで言ったわけでもなくて、

面白半分、本気半分、

ダウジングの結果を100%信頼するわけじゃないけど、

ちょっと助けになったらいいかなぁ…(それでほんとに見つかったら面白いしw)

みたいな感じでした。

 

そして、ここが明らかににハイライトなんですがw、

それを聞いた上司(キラキラマダム系の女性です!)が

「(笑)!やってみましょうか!✨」

って言ってくれたんです😂

 

書いてて思い出したけど、

この時の私、そのミュージアムで働き始めてまだ5ヶ月しか経ってない(笑)。

よくぞそんな提案したな…私よ…。

 

まぁ、でも、その上司は本当に素敵な方で、

めっちゃ褒め上手だし、いつもゆっくり話を聞いてくれて否定しないし、

もともとスピリチュアル系の話も通じそうな感じがあったんだよねー。

普段から、「魂」とか「前世」とか「エネルギー」とかって言葉を

会話に自然に混ぜたりして使う人でもあったので。

 

ちょっと勇気要ったけど、

「この人だったら、わかってくれるんじゃないかな!?」って

感じたからこその提案だったわけです。

 

 

み、見つかった…!!

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てか、今これを読んでくれている人は、

ダウジングってイメージわきますか?

 

私たちがやったのは「ペンデュラム」という振り子方式で、

上司がたまたまつけてたペンダントを使いました。

 

参考URL

 

てか、「ダウジングとは何か」とか「どうやってやるか」とかを

一切お互いに説明しなくても事が進んでいくあたりがもう相性良すぎやろ…🤣草

 

振り子のダウジングは、潜在意識が「YES / NO」で答えられる質問に対して

「右回り / 左回り」で答えを伝えてくれるので
(どっちがYESでどっちがNOかは、あらかじめ決めて、答えがわかりきってる質問でテストをしておく)、

 

・探してる資料はこの部屋の中にありますか? → YES!

・探している資料があるのは、部屋の真ん中より東側ですか? → YES!

・探している資料があるのは、部屋の東側の南側ですか? → NO!(北側)

 

…みたいな感じで、3〜4つくらい質問をして、
(※紙に部屋の簡易地図を書いて、その紙の上に振り子をたらすやり方もあるよ!)

エリアを絞っていき、そのエリアの中でありそうな棚を集中して探すと…

 

あったーーー!!!✨

 

マジで!マジで見つかったコレ!!

 

この時の

スッキリ(見つかったわー!)と

ニヤニヤ(ダウジングさすがー!)と

キャハハ(面白い思い出できたし、なんか絆深まった!)は

忘れがたいものがありましたねぇ。

 

まとめ

ということでっ!

  • 図書館・博物館・資料館の類では、あるはずの資料が見当たらないのがめっちゃ困るねん!
  • ダウジングで探してみます?」と言ったらノってくれる上司もいるよ!
  • 探し物にダウジングはけっこう使える!

以上っ!