「今が一番いい時だね~」って言葉、呪いっぽくないですか?
私は今、付き合って4ヶ月半くらいのパートナーがいます。
一緒にいれることがすごくうれしいし、毎日幸せ。
そんな中で、身近な人に、近況報告というか、ノロケというか、自分の幸せのお裾分け話(*1)をすると、けっこうな割合で言われる言葉がある。
それは、
「あー、今が一番いい時だね~^^」
・・・・・・。
いや、わかるんだけど。
定番の言葉で、挨拶みたいなもんやし、社交辞令っていうか、
相手も全く悪気はなくて、むしろ褒め言葉だと思って使ってるというか、
「いいなー。うらやましいなー(それくらい、あなたは今幸せですね!)」っていう
コミュニケーションの手段としての定型句なんだろう、ってことは。
わかるんやけど。
でもねー、
この言葉、まるで「呪い」みたいで嫌だなーって思ってた。
「今が一番いい時」って・・・!
じゃあ、ここから先は、これ以上はよくならないってこと!?
なんでそんなこと言うの!?
それは、あなたの話であって、私にも当てはまるとは限らないし!
みたいな。
この言葉に引っかかったんは、
学生時代に読んだ『この人と結婚していいの? 』って本(*2)の中に、
まさにこの言葉についての話題が出てきたのをすごく覚えてたからなのね。
この本と、黒川伊保子さんの『恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)』は、ぜったいおすすめやで~。
著者のパートナー(現・妻)が、結婚前に、周りの人たち(主に年上の既婚女性)から
「今が一番いい時ね~」って言葉を言われ過ぎて、マジでマリッジブルーになったっていう話。
今手元に本がないから引用はできないんですけど。
私は、自分にも同じような時が来たら、きっとその気持ちがわかるなぁと思って読んでたんだ。
「自分自身の思い込んでることが、自分の見ている世界を創ってる」と思うと、
ほんのちょっとのことかもしれないけど、やっぱり私は
「今が一番いい時ね~」って言われた時に、「そうですよね~」って、同調したくないって思う。
「めんどくさい人」だと思われることも承知で、
それでも、私は私をとりまく言葉を大切にしたいと思ってる。
だって、どんな言葉を使うかは、どんな人生を送るかと、けっこう結びついていると思うのよ。
川上未映子も書いてたやん。「『主人』という言葉が心底嫌い」て。
たとえばママ友なんかが、自分の夫をすごく当然のことのように「主人」と言うのを聞くと、あるいは相手の伴侶のことを「ご主人は」なんて言うのを聞くと、もう本当に、これが心の底から気が滅入るのである。
言葉っていうのは、どうしてなかなか厄介なもので、使っているとその言葉のもつ意味は、けっこう心身にぐいぐい侵食してくるものなのだ。
小さなことだけど、そうやって毎日使う身近な言葉から、子育ての関係性や夫婦間のバランスが変わっていくこと、本当にあるんだもの。
無意識に使ってる言葉に縛られるってのは、あると思う。
なぜなら、私たちは言葉で考え、言葉で伝え合う文化を持っているからね。
「逃げ恥」のゆりちゃんも、言うてたやん!
「自分に呪いをかけないで」って!!
どうせみんな思ってること、ほんのちょっとのこと、誰にとっても当てはまることだよねって広く一般的に思われてること、かもしれないけど・・・
ほんとにそうか???
かけてるつもりなく言うてる言葉が、きっと一番かかりやすい呪いなんちゃう?
とは言え。
あまりにも多くの人が同じようなことを言うもんやから、
「やっぱり・・・時間が経つにつれてときめきが減っていくのは、誰にとっても避けられないことなんじゃないか・・・・・・」みたいな気もしてきたりして、
もしそうなら、私がすべきことは、
何かしら自分なりの意味づけをして、諦めることなんじゃないか・・・とか、かなり流されかけたりもしていた。
でも!でも!
数は少ないのかもしれないけど、
年を重ねても、素敵な関係でい続けている夫婦やカップルがいるのも、私は知ってるんだ!
だから、やっぱりそんな簡単に諦めたくはないー!!!ってのが、正直な気持ち。
で、何を思ったか、現代っ子の私は、「今が一番いい時」で検索をかけてw
おんなじようなことで憂鬱になってる人とかおらんかなーって、ググってみたんですよ(誰かに共感してほしかった)。
そしたら、
何が出てきたと思います?
検索結果の一番上に出てきたのは、
『今がいちばんいい時よ』っていうタイトルの本でした。
・・・すごく意外だった!(゜゜)
そして、「めっちゃいいこと思いついた・・・!」って氣持ちになった!!
この本を読んだわけじゃないけど、
ターシャがどういう人かってことを、私がなんとなく知っている範囲の知識と感覚で考えると、つまりこのタイトルの意味は、
「どんな時でも、今この瞬間がいちばんいい時よ♡」
ってことだよね。
マインドフルネス。
「今、この瞬間」が大切ってのは、私もよく考える(というか、思い出す)し、
わかってるし、それを確認するために呼吸を観察したりもするわけやけども、
人から言われる「今が一番いい時だね~」に対して、
このターシャの言ってる意味に置き換えれば、
言われた言葉そのものを否定せず、
しかし言ってる人の含めてる意味だけは変えて、
心から「そうですね~!“今”がいちばん、幸せですね~!」って
返せる方法やんコレ!!!って。
目からウロコ!!!
誰も傷つけず、自分に嘘もつかず、めんどくさい人とも思われない方法!w
いやーーー。大発見やわー(*'▽')笑
時間は一直線に流れていて、その流れには逆らうことができない、
っていうところから、そろそろ抜け出す必要がある私たち。
そう言えば、4月に書いてたっけ。こんな言葉。
ずっと一緒にいたいなーってもちろん思うけど、
それが目的になってしまわないようにしたいな、とも思ってる。
失うことを怖がると、恐れが行動の理由になってしまうから。
一緒にいられることの喜びを、
「今この瞬間」いつも感じてたいなって思います。
忘れそうになったら、深呼吸。
今、ここ。いま、ここ。
それを積み重ねていけたらいいな。
行動や選択の理由は、いつも愛とワクワクでありますように♡
「長く生きるほど、人生は美しくなる」(Frank Lloyd Wright)
映画「人生フルーツ」 の津端夫妻
脚注
*1) ちなみに、自分の経験を話すと、ノロケ話を聞いて「けっ!」って思ってたり、結婚式に参列して「でも、結婚したからって幸せになれるとは限らないしねー」みたいな気分についついなっちゃったり、街中で仲よさそうに手をつないでるカップルを見ると「なんで自分にはパートナーがいないんだろう・・・人間として欠陥があるんじゃないだろうか・・・」とか思ったりしてた時には、パートナーもパートナー候補も現れなかったです。
ぢんさん(心屋仁之助さん)の「次のステージへ」って曲を聴いて、
「うらやましい!」「憧れる!」「私もそうなりたい!」って思った時には、
素直に「素敵だな~」「あやかろう♪」「これは、私の未来の、予告編なんだ」
「ハイハイハイハイ!次、私~!」って心ん中で思うようにしたりとか、
Facebookのコメント欄にも書くようにしていったら、
パートナー候補もパートナーも現れた!
参考ブログ記事↓
*2) 学生時代にこの本を手に取ったのは、別に結婚を考えるような相手がいたからっていうわけではなく、著者が、割と「かっこいい、キリスト教の牧師」だったから。
カフェを経営していたり、ミュージシャンとして活動していたり、なんかこう、シュッとした感じの若い牧師さんだったのね。
私の身近にいたキリスト教の牧師さんたちは、もさっとした感じの人とか、精神的・信仰的に優れていれば、外見やライフスタイルはどうでもいい(むしろそんなところに気を取られているのは不信仰)、みたいなダサい人が多かったので、
なんか「かっこいい、キリスト教の牧師」ってのは、画期的な存在だったのだ。
しかも、教会によくいがちな真面目~なクリスチャン青年たちの間ではタブーっぽくなっている「恋愛の話題」に、クリスチャンの著者が正面から切り込んだ書籍だったので(そういうの、ほとんどなかった)、興味津々だったし、実際読んでみたら、クリスチャンに限らず通用する内容だったので、これはすごいな!と思ったのでした。