なちこライブラリー Nachico Library

なちこが書いた文章の置き場

「あなたの問題意識はなに?」

 最近、イケダハヤトの思想が面白く、いろいろと読んでるところ。

年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)

年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)

 

 内容については、また追い追い書いていきたいんだけど、今この『年収150万円で僕らは自由に生きていく』を読んでて、「あなたの問題意識はなに?」という問いが出てきた。

 

仕事とは「問題解決」であって、「世の中のどういう問を解決するために、日々働いているのか?」という問いに答えられますか?

それを自覚できることによって「働きがい」を感じられるので、そうでないと、「世の中をよくするために働く」という理想的なモチベーションが、「お金を稼ぐため」「スキルを身につけるため」みたいな近視眼的なものに変わっていってしまうよー、という話です。

 

「うーん、リハビリが普及していないことかもしれません」と答えた学生の例が書いてあったので、私も自分の「問題意識」は何なのか、軽く考えたくなりました。

 

まず、すぐに思いついたのが、

・「人生は、楽しむためにある!楽しんでもいい!」ということを、知らない人が多いってことかな~。特に日本人はねー。

私が、書きたいと思ってる小説で一番言いたいことは、それだと思ってるので。

私自身、人生ってこんなに「ただ楽しんでいいもの」だとは知らなかったし、知ってからの人生は、それまでの人生とは全然別物のように感じるから。

そういう人をもっと増やしたいっていう気持ちがある。

 

その次に、リハビリの話に引っ張られたのもあるけど(その学生の答えは、自分の祖母がリハビリを拒否した結果、体の動きが不自由になってしまったという経験から出たものだそうです)、

・ひきこもりの兄弟姉妹へのサポートが全然足りない!

ってやつやな。

「ひきこもり当事者」への支援(ピアサポート的なのも含めて)や、「ひきこもり当事者の親」への支援は、この20年くらいの間にだいぶ充実してきたのではないかと感じてる。試行錯誤しながらだけどねー。まあ、少なくとも、同じ悩みを抱える人に相談に行ける選択肢はかなり増えていると思う。

だけど、「きょうだいが、ひきこもりなんです。この先(特に、親が死んだら)、自分はどうすればいいのかわからない・・・」と思っている人に対する支援や情報は、まだまだ少ない。

当事者や親への支援や情報と比べると、相対的に言って、ほとんどないと言っても過言じゃない!

 

それから、あと何かあるかな~。

上の2つと比べるとちょっと壮大さが薄れるかもしれないけど、個人的な思い入れという意味では、

・マンガ(という表現方法・メディア)が持つ可能性や魅力について、世の中の人はもっと知るべき!

っていうのも、問題意識っちゃー問題意識かな?

こじつけな気もするけど。

でも、私が、京都に遊びに来てくれた友人をマンガミュージアムに誘って、館内を案内しながら回る(仕事になりうることを、無料でやっているとも言える)のは、そういう動機に基づいているのは間違いない。

また、日本だけじゃなく、世界中で、今の日本と同じレベルのマンガを描けるアーティストたちが育っていったら、いろんな国や地域の文化や社会問題を、マンガを使ってよりわかりやすく伝えたり、ドラマティックに(それはつまり感情に訴えるようにということ)伝えたり、記録に残したりすることができるようにもなる。

その作品が他の言語に翻訳されて、外国でも読まれるようになれば、同じ作品に感銘を受けた人同士が一瞬にして仲良くなるっていう作用も、マンガは発生させることができる。

そうね、そういう世界を、私は見たいと思ってるんだ!

 

心の奥ほじくったら出てきたのは、

・「物語るスキル」を誰もが持った方がいいんじゃないか?

みたいなやつ?

漫画家の今日マチ子さんが言ってたことなんだけど、自分の身に起こった出来事や自分が感じたことを、「物語」という形で表現できることがもっと一般的になると、救われる人が増えるんじゃないかな、っていう考え方があって。

私はこれに激しく同意なんですよ。

小説でもマンガでも詩でもいいし、なんなら落語でもいいから、「才能ある特別な人がやること」じゃなくて、「そのへんにいる誰もが、日常生活の中でフツーにやること」になっていくといいよなーと思っていて。

だから、ブログ文化がここまで発達してきたのは、本当に善きことだなぁと思ってる。

自分の体験をストーリー仕立てにして語る人が増えてきたってことだし、それを読んで、癒されたり、救われたりする人の数もめっちゃ増えてると思うんだよねー。

 

まだまだ出てきそうだけど、一旦こんなところにしておこう。

読書に戻りまーす。