なちこライブラリー Nachico Library

なちこが書いた文章の置き場

お金に対する考え方ヒストリー その1

なちこです。

 

お金について考えていくにあたって、これまでの人生で自分にとってお金ってどんな感じだったのか、どんな風にお金と向き合ってきたのかを棚卸ししてみたくなった。

・・・ので、してみます。

 

まずは、子どもの頃。私は昭和58年生まれ。4つ上の姉が一人。

父は教員で、母(元・教員)はその時々でいろんなパートをしていたように思う。

一般的な中流家庭だったんじゃないかな。

おこづかいは、確か小学1年生で月100円、2年生で月200円・・・みたいな感じだったと思う。6年生で月600円か。

何か学校で必要なものとかがあれば買ってもらえたけど、

ただ「ほしい!」って言ったものを買ってもらえた記憶はほとんどない。

おもちゃはもちろんのこと、特に、服!

「うちは貧乏なんだな」と思ってた期間の記憶が長い。

今考えると、そんなに貧乏じゃなかったと思うんだけど、とにかくなんで買ってもらえないかの説明はなかったか「お金がないからダメ」って言われたかだった気がする。

もしかしたら本当になかったのかもしれないけど・・・。

ちなみに、持家で、土地は本家から相続?かな?

 

おもちゃとか、服とか、漫画とか、買ってもらえる友達がすごくうらやましかったなー。

 

月に数回、市内の祖父母の家に行っていたので(母親が教会の奉仕活動をしている日曜日の午後とか)、その時に毎回大抵数千円のおこづかいをもらってた!

これが本当にうれしかった! 普段手に入らない大金!って感じだった。

そのおこづかいで駄菓子屋さんにお菓子を買いに行くのも好きだったし、一番覚えてるのは、よく本屋さんに行って漫画を買ったこと!

そんなにたくさんの巻数出ている作品は買えるわけもないので(1巻だけ買っても、続きが気になるだけだし)、コスパが良い「大長編ドラえもんシリーズ」をよく読んでた。

だけど、おこづかいをくれるおじいちゃんおばあちゃんに対して母親は「やだ、そんなにくれなくていいのに~」とか言うし、もらった私や姉にも「そんなにもらったの!?」とか言うので、なんか罪悪感を感じて、

「あぁ、本当はこんな大金、もらっちゃいけないんだなぁ。うれしいけど、あんまり喜んじゃいけないみたいだ・・・」って思って、いつも申し訳なさそうな表情を作っていた。

うーん、これはけっこうストレスだったなー。

あの時、素直に「やったー!ありがとー!うれしー!」って言えてたら、よかったよね。

 

父親の口癖は、「働かざるもの食うべからず」だった。

その後、長女(私の姉)が、25年にもわたるひきこもり状態になるとは露知らず・・・。

私は、姉がひきこもりになった意味のひとつは、父親のこの価値観をぶっ壊すためだったんだろうな~とか思ってます(実際、姉は働かずに食って生きている)。

本人がそう意図したわけではないけど。

 

小4~小5くらいの頃に、『幽遊白書』に、どハマリして、とにかくグッズを買ったり、アニメのビデオをコンプリートしたくて、毎週のようにおこづかいをもらいに祖父母の家に行っていた時期があった。

毎週のように例の罪悪感を感じてたってことだね。

ビデオは、大して見もしないのに、初回限定特典のカードをどうしても集めたい!みたいな動機で買ってたんだった。

これは自分の中ではけっこう黒歴史・・・。

しかも、おじいちゃんやおばあちゃんと話すのが楽しければ、おこづかいもひとつのコミュニケーション手段として悪いものではなかったと思うんだけど、私はおじいちゃんおばあちゃんと話すのも全然楽しくなくて、ほんとにおこづかいもらうためだけに通ってたみたいなもんだったんだよねー。

だから、祖父母の家に着いて、しばらくテレビ見たりお菓子食べたりしながら少ししゃべって、それからおこづかいもらって(内心やったー!って思って)、そっから「じゃあ、そろそろ帰るねー」って言い出すまでが、本当につらかった!

ほんとは、もらったらすぐにでも帰りたいくらいだったんだけど、子どもながらにそれはまずいだろうってわかってて、とにかく不自然でないよう時間を潰しながら、遅々として進まない時計を何回も見ながら「じゃあ、そろそろ帰るねー」って言うタイミングを計ってたなーーー・・・。

 

でも、今考えると、私が小3の時に姉が不登校になって、よく覚えてないけど、たぶん両親の意識はそこからほぼずっと姉に向いてたと思うんだよね。

だから、その時の私は、自分なりに精神的にいろいろ頑張らなきゃいけなかった時期だったんじゃないかなーとか、推察する。

そう考えると、あの時感じてた罪悪感とかって別に全然重要じゃなくて、むしろよく頑張ってたね~~~(;_;)って言いたくなるような気がする。

子どもだったんだしね。

 

あ、大事なこと思い出した。

普段は、「ほしい!」って言っても買ってもらえないのが当たり前だったんだけど、親と一緒に本屋に行った時だけは、「どれでも好きな本を3冊」買ってもらえるっていうルールがあって、毎回、何を買ってもらおうか選ぶのは本当に楽しかった。

選んだ本に関して「これはダメ」って言われた覚えはない。

何冊でもっていうんじゃなくて、「3冊」って決まってたのもすごくよかったなぁ~と思うんだよね。いろいろ見比べて、「これぞ!」っていう3冊を選ぶ力が磨かれたと思うから。

このルールに関しては、とても感謝しています。

 

 

つづく